今すぐに見ろ!!!!!

『こういうのでいいんだよ映画』

2021年7月2日、ハリウッド版ゴジラを中心とした”モンスターバース”4作目となる『ゴジラvsコング』が、度重なる延期を経て公開された。

ちょっと一旦予告だけでも見てくれ!オラ!!

おんもしろそ~~~~~~~~~~~!!!!


昨今のご時世&大人の事情で米国が3月に先立って公開&配信という負のコンボにより日本での公開はかなり出遅れたスタートとなったんだけど、もはやネタバレかかってこいや精神でネットに転がっているネタバレを見てしまっていたから大方のシナリオは把握していた。ので、劇場で見ても新鮮味はないんじゃないかと思ってたけどあの、ごめんなさい、ジ・ウルティメイト・杞憂でした。


どんな映画かと言いますと、ええもう単純明快。船上や海中やビル街で、でっけーゴジラとでっけーコングがこれでもかと殴り合いの大プロレスを繰り広げる!人間なぞただの虫けらに過ぎない!!最近何かと溜まりがちな鬱憤が全部音を立てて蒸発する大エンタメ傑作映画でございます!!!マジで最高~~~~!!事実を陳列するだけでIQが下がってきた。


ネタバレなしで(ネタバレもへったくれもない映画ですが)概要だけ詳しく書いておくと、今作は2014年に公開されたハリウッド版『ゴジラ』に端を発したモンスターバースの4作目。


アベンジャーズシリーズで有名なマーベル作品に代表されるように、バース形式(複数のキャラがクロスオーバーで登場する)の作品が昨今増えていますが、正直初心者はとっつきづらいですよね。それこそアベンジャーズエンドゲームが公開された時も「あ~あれはアイアンマンから続いてるから予習して見た方がいいよ!」と言われた経験、ありませんか?それはもちろんその通りなんですけど、20以上ある作品を予習として見るって結構な労力ですよね。そもそもまとまった時間が取れない人も多いだろうし。僕は出張の移動時間なんかも使って全部見ましたが…(そしてエンドゲーム、最高でしたが…)。


それに比べてモンスターバースですよ。なんとたったの4作品!お手頃!!!というかぶっちゃけ前作見てなくても楽しめます!!!!!


一応、これまでの4作のストーリーを簡単に説明しますと…

①GODZILLA ゴジラ(2014)…古代地球の生態系の頂点に君臨するゴジラとその宿敵ムートーとの戦いを描く。すぐそこに巨大生物がいる臨場感のあるディザスター映画のような作風。

②キングコング: 髑髏島の巨神(2017)…ベトナム戦争終結直後、未知の島「髑髏島」に住むキングコングの幼少期の物語。時系列的には一番昔のお話。ヤバい生き物がうじゃうじゃいる髑髏島で迫力あるコングのバトルが見れます。

③ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)…『GODZILLA ゴジラ』から5年後、モスラ・ラドン・キングギドラ・ゴジラが死闘を繰り広げる。日本のゴジラを徹底的にリスペクトしたドハティ監督による狂気ともいえる愛にあふれた映画。

④ゴジラvsコング(2021)…前作から5年。古代から敵対関係にあったゴジラとコングが現代で大決闘するお話。

といった感じで、それぞれが全員違う監督なので全て作風が異なっているんですが、今作が一番バカです。前3作と違って極限まで削られた人間パート、とことん怪獣が大暴れ、2時間ないコンパクトさ……。小5が作った映画か?ってくらい怪獣映画のあるべき姿が凝縮されており、我々の中に住まう7歳児が大興奮。映画館を出てそのまま虫捕りに行きました。

ここスキポイント

というわけでこの映画の個人的好きポイントをいくつか紹介します。
何度も申し上げておりますが、ストーリーのネタバレは書いてないので未見の方も安心してご覧ください。


■戦闘シーンが見やすい!
まずこれが非常に画期的で、全編通して非常に見やすいんですよ。というのも、ハリウッドSF映画あるあるでCGの粗を隠すためかやたら夜や嵐の中での戦闘シーンが多いというのがあるんですけど(荘厳で神聖な雰囲気が出るのでそれはそれで良い)、今作はもうとにかく戦闘が見やすい!!夜間戦闘シーンもありますが「何がどうなってんだこれ」と感じることは一切なく、視認性に長けた大迫力の映像が次から次へと網膜に飛び込んでくる。まさに映像美の暴力。映画館でDVを受けるとは思わなかった。CGの粗さどころか逆にクオリティが凄すぎて、もうそこに居るじゃん!!!となります。


■空母のシーンだけで18分以上ある
予告にもある通り、船で輸送されたコングにゴジラが襲い掛かる戦闘シーンがあるんですが、この一帯のシーンがなんと18分以上あります!アホ。しかも変に人間パートに切り替わることもなくとにかくゴジラがグオオオってきてコングがウオオアアアって叫んで殴り合ってる!!胸焼けするわ。見てるだけでBMI30超える。流石アメリカ。頭ポップコーン。


■主題歌がMAN WITH A MISSION
とどめがこれ、日本版主題歌がマンウィズ。自分が昔から追ってたシリーズ最新作のタイアップを、昔から聴いてたバンドが担当する喜びよ。嗜好のミックスグリルかよ。


見ろ

今作で初めて『ゴジラ』に触れる人にももちろん自信をもっておすすめできますが、これまでの日本のゴジラ作品に対するリスペクトやオマージュもふんだんに盛り込まれているので、コアな怪獣映画ファンにも喜んでもらえること間違いなしの映画です。

こういった怪獣映画でよく「人間ドラマがイマイチ」みたいな批評を見かけることがありますが、クソデカイ大怪獣がボコスカ大暴れする様子を見たらそんな感想が的外れだと気づくでしょう。
なぜなら我々は怪獣ドラマを見に来ているのだから!!!

何度も言いますがマジのマジに大傑作、怪獣映画として一つの到達点と言っても過言ではありません!!絶対に見ろ!!!今年の夏はGvKで決まり!!!!ブラウザを閉じて今すぐ映画館へ向かえ!!!!!!

投稿者プロフィール

大トロゼウス
大トロゼウスライター、デザイン担当
音楽ブログ『ROCK UTOPIA』を運営するブロガー。

音楽と酒で夜な夜な奇声をあげています。