クジラ夜の街の「海と歌詞入り瓶」を聴いてビビり散らかした

クジラ夜の街の「海と歌詞入り瓶」を聴いてビビり散らかした

いとです。

今日は「クジラ夜の街」というバンドを紹介したいと思います。

最近の若いバンドは名前がよくわからないなぁと思ったそこのあなた、老化がはじまっています。

早くこの若々しさとセンスが溢れる音楽を摂取して、アンチエイジングを。

この怖いもの知らずなシンプルなイントロ。

荒々しくも、才能が湧き出したエネルギッシュなサビ。しかも2段階。「ろくじょー!へやからうちあげるー!」からぶち上がる2段階目がめちゃめちゃ好き。

「それでも」「いつでも」と同じフレーズを叫ぶように繰り返す破壊力は、一聴してはちゃめちゃなようでその実、奇跡的なバランスの上にまとまっている。これぞ初期衝動。若手バンドが持つダイヤモンドの輝き。

ちなみにこのクジラ夜の街、2017年に東京で結成された4人組バンドで、この曲のMVが出た時点でなんと高校3年生。

ここから輝きがくすんでしまうか、さらに磨かれて2、3年後に極上の輝きを放つか。

目が離せないぞ、と注目してからわずか1年。

2021年2月、フルアルバム「海と歌詞入り瓶」をリリース。

正直、ビビり散らかしました。この1年で何があったの。え、若い子こわい。

リードトラックの「ラフマジック」という曲です。

イントロなしで歌から入ったと思えば「グッドラック」と「ずっと楽に」の気持ちのいい押韻。
「生きれる保証なんて」のところ、めちゃめちゃ小気味良いリズムでここだけでも無限に聴けるほどの引力。
物語調の歌詞が、映画の字幕風に表示されるセンスあるMV。海外のファンタジー映画のような世界観。

え、初期衝動はいずこへ?

1年前はまだ丸腰のまま、若さゆえの無敵感だけを武器に「全力で音楽やってます!」って雰囲気だったのに、なんかいま、「僕らには僕らのやりたい音楽があるんで」ってオーラ出てない?たった1年でこのプロみ出る?若者の成長速度えぐすぎ。

ここまで考えたところで、ふと、もっと恐ろしい可能性に思い当たって、正直ちびりました。

1年でこの急成長を遂げたって考えるだけで十分恐ろしいんだけど、もし、そうではないとしたら。

この変化は急成長によるものではなくて、元々このレベルのポテンシャルを秘めてて、単純にそれをさらけ出した結果がこれなんだとしたら。

1年前、初期衝動ゆえにダイヤモンドの輝きを放っていたかに見えた「夜間飛行少年」が、実は初期衝動ではなくて”あえて”その方向性の曲をつくっただけなのだとしたら。

若さゆえに奇跡的なバランスの上に曲ができてしまったのではなくて、奇跡的なバランスの曲を、若さという武器を活かして”狙って”つくっていたのだとしたら。

そんな、まさかとは思うけど。

でも確かに、さっきの「夜間飛行少年」のぶち上がる2段階サビとか、初期衝動でできちゃいましたってクオリティじゃない。

ちょっと待ってくれクジラ夜の街。怖いんだけど。才能が。


完全に怖いもの見たさでアルバムに収録された他の曲も聴いてみる。


「言葉より」の神秘的な入りから壮大な展開をみせるサウンド。声に加工を効かせたアレンジ。選びつくされたワードチョイス。

洒落たInterlideから、サビの旋律を活かしたイントロでタダモノではない感を漂わせる「幽霊船1361」

そして、「歌姫は海で」

これは完全にクロ。良すぎる。

優しい声に、ロマンチックな世界観を丁寧に反映する表現力。
ボーカル宮崎一晴の実力がいかんなく発揮された後世に残したい名曲。
MVも字幕の「愛してる」の文字が上手く消せてなかったり、凝ってて良い。

それにしてもこのバンド、楽曲の癖がどこかイマっぽくない。
なんていうか、20代後半くらいの、初期~中期のバンプにがっつり影響を受けた世代に近い感じがする。個人的にもろ好み。

楽曲のクオリティといい、ほんとにティーンエイジャーっていうのが信じられない。

彼らが今の若い世代にウケて、音楽シーンに新しいトレンドをつくっていけばいいなと、心から思います。

クジラ夜の街、ぜひ聴いてみてください。

では。

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