春の香りがほんのりしてきた今日このごろ
恋の季節、もうすぐだね。
小夏です。
好きな恋愛映画は数え切れないほどあるけれど
その中で1番、人間臭くて面倒くさくて
どうしようもないけど愛おしい
そんな作品を紹介するね。
恋愛の×と○の詰め合わせ「ピースオブケイク」って知ってる?
多部未華子演じる主人公の志乃は
恋愛も仕事も流されるように
いつもなんとなく、で生きてきた24歳。
とにかく志乃役の多部未華子、とてもとても可愛い。
決して不真面目なわけじゃない。
だけどいつも目の前の快感に負けてしまう。
新しい恋を始めるたびに
どんどん増えていく観葉植物は
育ち切る前に枯らせてしまうばかり。
相手に合わせてしがみついたり
割り切ったりする恋愛は
いつも少しだけ窮屈だった。
そんな志乃が出会ったのは
同じバイト先の店長(通称ヒゲてん)
綾野剛演じる30歳の京志郎。
この男がね、うん、本当にずるい。観ればわかる。
ストーリーは本当にシンプルだ。
京志郎には同棲する彼女がいるが
志乃が京志郎に惹かれるのにさほど時間はかからない。
この世のあちこちに転がっているような2人の恋のお話の中に
”情緒不安定な元恋人”
”バイト先の後輩の誘惑”
”電話帳に新規登録された謎の「田中」”
など、もやっとした恋愛のソレが
これでもかってくらい散りばめられている。
美しい恋愛じゃないし
正しい恋愛なわけでもない。
それでも観終わった時
恋っていいもんだな、って思えちゃうから
この作品は不思議だ。
胸に突き刺さるストレートな言葉
とにかく主人公の2人が
今目の前の一瞬一瞬の気持ちに正直すぎるってところが最高なんだけど
どストレートな言葉の数々もたまらなくて。
例えば志乃が京志郎へ告白するシーン
「だってもう言っちゃったから、止められないんです」
一度言葉にすると、とめどなく溢れちゃうの、
わかる。とてもとても素直でよろしい。
また別のシーン。
京志郎と付き合えて幸せ絶頂の志乃の心の声
このまま時間が止まればいいのに!!
わたし今生まれてきて1番幸せかもしれん!!
なんかもうベタなんだけど、そのままなんだけど
結局こういう飾らないまんまの言葉がストンとくるの。
世の女子達、恋がキラキラ輝いている時
みんなこう思ってるし、魔法が使える気がしているのだから。
あと多部未華子がとにかく可愛い。
そして京志郎のセリフもグッと来るものがめちゃんこある。
志乃がもやっとした気持ちをうまく吐き出せないで
イライラしちゃってる時の京志郎の一言
思ったことは言ってくれたほうが良い
ムカつくかもしれないけど嫌ったりしないから
取り繕ったきれいな言葉じゃなくて
めちゃめちゃ素直で正直なこの言葉が狂おしいほど好き。
思ったこと吐き出したら嫌われちゃうんじゃないかな、、っていう
全女子の不安な気持ち一撃で吹き飛ばしてくれちゃうというわけです。
登場人物1人1人の言葉の端から端まで
全部がむちゃくちゃ愛しい。
だから何度も観たくなってしまう。
濃厚で最高なサブキャラたち
志乃の親友役の木村文乃や松坂桃李を始め
周りを固める俳優陣が豪華なのもこの作品の魅力の一つ。
バイト先の仲間に、菅田将暉や中村倫也。
京志郎の元恋人に、光宗薫。
志乃の元恋人に、柄本佑。
志乃の新しいバイト先の先輩に、銀杏BOYZの峯田和伸。
字面を見ているだけで胸焼けがするくらい
個性豊かなメンバー揃いだ。
今ではすっかり主役級の中村倫也が
この作品での出演時間は約1分程度なので
ぜひ食い入るように画面を見つめて欲しい。
頑張って書いたけど
この映画の魅力はまだ
30%くらいしか伝わってないと思うから
今、恋真っ最中の君も
この春恋をする予定の君も
恋がどんなものなのか分からない君も
当分恋とかいいわ、っていう君も
とりあえず観て。なんといっても
多部未華子がとにかく可愛いので。