一番好きな季節は冬、どうもハルです。
YouTube、ぼーっと眺めてたら唐突に流れ始める広告。残り五秒のスキップボタンにカーソールあわせて待機していたら、流れ始める爽快な音楽とアニメーション。スキップなんてとんでもない。むしろ見ていた動画がどうでも良くなるくらい青春だったCMをご紹介。
結果、カロリーメイトだったんですけど。大塚製薬といえばポカリスエットとか割と爽やかなCMのイメージだけど、今回もまさに、コロナ禍における高校生の部活動をテーマにした内容。
テニス、野球、バスケ、バレー、水泳、弓道etc.様々な部活に励む高校生たちが異なる作画で次々でてくる。スポーツのハイライトをさらにハイライトしたような、ザ・青春。
今っぽいテンポの良いメロディーと早口言葉のように畳み掛ける歌詞。Orangestarというアーティストの今回のための書き下ろし「Surges」という楽曲で、「アスノヨゾラ哨戒班」などで有名なボカロPなんだってね。
「うねり」のような環境に左右されながらも、毎日に夢中で感情の「高まり」を感じる高校生たち。「Surges」のタイトルもダブルミーニングかなと妄想しつつ、コロナという絶望に負けず、”僕たちの最高”を目指し純粋な気持ちで努力する。素敵。そしてこのCM、色んな所にこだわりがあるのよ。
・様々な部活動、それごとに絵のタッチが異なる
柔道の男の子の顔のアップがとっても印象的だったりとそれぞれの絵が違うことは気がつくんだけど、冒頭の校舎のシーンなど、実は最初から部活ごとに絵柄が違っている。
・実際のインターハイ中止が発表された2020.4.26の日付
部室でポップな女の子たちがはしゃいでいるシーン、スマホの画面に実際のニュースが報道された日の日付が入っている。
・ニュースが流れるシーン以降はマスクをつけている
前半の場面では皆マスクを付けていないので、コロナの流行る前と後ということがうかがえる。
・主人公のテニス部の女の子は2020年入学の高校2年生
インターハイ中止を先輩が部員に告げ悲しむ姿を、座って聞いているシーンがある。終盤のシーンでは秋、冬、春と季節が移りかわっており、何なら大塚製薬の公式動画の概要欄に「先輩の悔しさも。」「2年分の努力も。」という表記があるのよね。
テニス部に入部しに練習に励む。→コロナが流行。→インターハイが中止になって悲しむ先輩の姿を見る。→部活ができない期間も自宅で練習するなど精一杯の努力を続ける→翌年、インターハイが開催され、いよいよ「夏」がはじまる。って構成になってるのよ。
短い中にもしっかりストーリー性があって、様々な絵のタッチで飽きさせず、楽曲も融合したみごとなCM。
兎にも角にも。
あー高校生っていいなぁー。