どうも、大トロゼウスです。
前回から間が空きましたが、引き続きアイドルマスターシャイニーカラーズの魅力を語っていきます。
(前編はコチラ)
シャニマスの魅力
③軽率に髪型や衣装を変える
前編にてご紹介した魅力①の『絵がうまい』ともリンクする部分があるのですが、このゲーム、キャラの髪型や衣装をイラストカードによってかなり軽率にアレンジします。「普段髪を下ろしている子が体育の時だけポニーテールにした」とかそういうレベルじゃなく、衣装ごとガラッと変えに変えまくる。
例えば、金髪ショートでボーイッシュな西城樹里は
こちらのカードイラストではロングに改変されております。
Twitterで盛り上がる雑コラみたいな楽しみ方を公式が提供すな。そもそもこの設定何なんだ。
次は三峰結華
それだけで属性足り得る「メガネっ娘」なのに、あろうことか↓のカードでは何のためらいもなくメガネを外すしヘアアレンジも一変。
「最近のアニメキャラは全員同じ顔に見える」とか言ってくる理解がない人々へのカウンターパンチか?と思えるくらいに場面ごとにビジュアルを変えまくる。本当に軽率に。凄い。そして言わずもがな全部可愛い。
髪型だけでなく、作品内での仕事内容やTPOによってメイクやネイルまでごっそり変えたりしてる。挙げ出したら枚挙に暇がないのでこちらは気になったら調べてみてほしい。
④コミュの湿度が高い
シャニマスの最大の魅力かつ悩みの種がこれだと思っています。
コミュというのは、アイドルをプロデュースしていく中で発生する会話のことなんですけど、これが他のゲームと比較してもゾッとするほど質感がリアルなんですよ。
例を挙げると(※ややネタバレ注意)
こちらは全員が幼馴染の4人組ユニット『ノクチル』が一緒に夏祭りの縁日に行くコミュで、メンバーの1人浅倉透が「イカは元々宇宙人だった」という迷信について話し、それに対して他のメンバーがやんわりとツッコミを入れつつ、ゆるりと会話が進んでいく…という内容。特に大きなイベントやアクシデントが起こるわけではない何気ない日常の1コマなんだけど、その会話の平坦さに唸ってスクショを撮った。何気ない日常過ぎるなって。
ノクチルは全員が幼馴染のユニットである故、独特の閉塞感を纏っていて、会話の内容も基本的に至極真っ平。深掘りすると暗喩やメタファーのてんこ盛りだけど、表面のみをなぞると物凄く淡泊だ。『オチのない話』というよりは草原みたいな会話をしていて、気心の知れた女子高生が纏う空気感として非常にリアルだなと。
こちらは5人組ユニット『アンティーカ』の某コミュ。先述したメガネっ娘のメンバー三峰結華が、プロフィール帳を見つけたので他のメンバーに書いてくれと提案する内容なんだけど、「初恋はいつ?」という踏み込んだ質問に対して、田中摩美々が「そういう質問は事務所を通して」と冗談交じりに答えている。でも、この会話自体が彼女らが所属する283事務所で行われているので、「ここ(283事務所)で書けば通ったことにならない?」「物理的に通されてもー」と話している。
なんか若い女子の会話としてめちゃくちゃリアルじゃないですか?
スクショだとテキストのみなのでイマイチ伝わらないかもしれないけど、実際にはこれらの会話がフルボイスで、絶妙な間と温度感と湿度感を持って繰り広げられるので、自分も昔、友人たちとこんな会話してたな…と特に思い出す必要もない記憶が想起される。
上に挙げた何気ない雑談の一コマ以外にも、アイドル自身の内省やプロデューサーとのすれ違い等にもこうしたリアリティが顔を覗かせる。現実で頻繁に発生する人間関係のインシデントをこんなレベルで描くもんだから、読んでてちょっとしんどくなることも多い。悩みの種でもあるとしたのはこういう理由です。
他の日常系アニメでは、コミュニケーションってもっとフィクショナルで冗長気味になりそうなものだけど、シャニマスでは削ぎ落されたミニマルかつリアルな会話が展開されることも多く、彼女らひとりひとりがティーンエイジャーで、思春期で、等身大の(またはそれに準ずる)女性として確かに実在するのではないかという感覚に捉われる。
更に、リアルなのは何もアイドルたちだけではない。劇中に登場する『アイドルのオタクたち』によるお便りやSNSでの投稿も、もはや”現実”だ。
怖。もう本当にTwitterにいる人過ぎてビビる。「ツイスタ」というあからさまな架空SNSの名称から繰り出されるリアリティじゃないのよ。本来、舞台装置的な使われ方で充分なはずの『オタク』をあまりにも高画質に描写するもんだから、現実の俺たちもこのままでいいんだよと肯定されている気すらしてくる。もうこれ社会学だろ。
加えて、シャニマスにはアニメにありがちな「このキャラはツンデレで~、この子はクールで~」という、一辺倒に説明されがちなキャラクターが一切存在しない。誤解を恐れずに言うと、性格に一貫性がないというか、ある種人間的な矛盾・めんどくささを内包している印象だ。おそらく、即物的なわかりやすさを一切排して、我々プレイヤーにも解釈の余地を残す楽しみを提供しているのかも、と思う。”人間”だぜ。
以上、長々と主に4つの視点からシャニマスの魅力を語ってきました。無理矢理共通項を見出すとしたら「既成概念をぶっ壊す」といったところでしょうか。巷に溢れるゲームやアニメと比較してもかなり融通無碍。この前代未聞な独自性こそがシャニマスの核であると考えています。
不満点
ここまで絶賛しておりますが、そんなシャニマスにも個人的に不満点がないこともない。
それは…
ゲーム性が難解!
結構難しいんですよ、このゲーム。
攻略法とかを知らずに挑戦すると最初はほぼ必ず負ける。なんなら見ても負ける。
『W.I.N.G.』という最初にプレイするストーリーモードで、一定条件を満たした後、最後のオーディションに優勝しないと、真のエンディング(True End)が見れない仕様なんだけど、その優勝までが難しくて初心者だともうめちゃくちゃに負けて心が折れそうになる。ゆえに、ここまで褒めちぎってはいるけれども実際に人に勧める際に結構な労力が要る。
レベルが上がるにつれてある程度のセオリーと経験や慣れが身について勝てるようにはなってくるけど、結局のところ運要素も強いし、明確にこれをやれば完璧!という必勝法がない。いくら月日を重ねても、負ける度に忸怩たる思いで担当アイドルに涙の謝罪を繰り返しております。
簡単に勝てすぎるのもつまらないけど、この辺はもうちょっとだけ公式がわかりやすくレクチャーしてくれても良いかもなとか思ったり。
あとグレフェスが面白くないです。
みんなもやろう
つらつら書き連ねてきましたが、正直、魅力の40%も伝えきれていないと思うので、もうみんなで始めちゃいましょう!
僕の友人たちは、これまでロボアニメと特撮しか見てこず、他のアイマスシリーズはおろか現実のアイドルにも一切興味がない僕が、ここまでアイドルゲームにハマっているのが不思議でしょうがないと思う。
でもやってみるときっとわかる。気づくとシャニマスのことしか考えられない神経性の毒に侵されていることに…。最近は外を歩いているだけでアイドルの幻影を見るようになった。お前たちもいずれこうなるんだからな。
初記事にして大長編になってしまったので今回はこの辺で。知り合いでシャニマス始めた人がいましたら連絡ください。一杯おごりますよ。
最後は僕の推しを見ていただいてお別れです。
か、か、か、か、
かわいすぎる〜!
それでは~。
Da+30 Vi+30 Vo+30
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